ワーママは是非読んで

村木厚子さんの書籍「あきらめない」を読みました。


あの冤罪事件の被害者の方です。これまでの半生を綴っておられます。仕事ぶりはすごい。あんなにおっとりした感じなのに。丁寧な仕事をされるのだろうな、と思います。


働く女性の星だったのに逮捕されてしまう下りはかなりつらい。それでも、この人は強い。取り調べとは、いくら真実を話しても、まるで聞いてないかったかのように検察のシナリオに沿った内容に変換されて、「あなたの発言はこれでいいですか?」って言ってくるらしいのですが、この方は絶対に負けず根気よく訂正したそうです。


拘留中も強い精神を保ち、決して心身が病まないように、しっかり食べて、しっかり眠り、体操などの運動や日記を付けたり読書をしたりして、健全な生活をされたそう。しかも、こんなの滅多にない経験だからって刑務所で買い物をして「へーユニクロはこんなところまで食い込んでるんだ」とかって楽しんでおられたそうです。


ものすごいエリートなのに全然高慢ちきな感じがなく謙虚なんです。まさに、しなやかに強い。「おいらも頑張ろう」って思える一冊です。